田舎の母に捧げるバラッドK

フシギな都会にいる僕が、田舎の母に送るコトバ

久しぶりなので、僕は語る

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やあ、母さん久しぶりだね。元気だったかい。

僕は元気だよ、都会で頑張ってる。

 

いきなりの連絡で「急にどうしたいんだい?」っていうんだろうな。
たしかに不審がるよね。

 

実は仕事でしゃべり疲れちゃったんだ。
仕事ではいろんなことをしゃべらないといけない。

 

おはようございます、こんにちわ、申し訳ございません、そのネクタイ素敵ですね。
よろしくお願いいたします、その件につきましては、そのメガネ素敵ですね。
そんな話は聞いてな…、それはちょっと無理…、バンジバルを選ぶなんて素敵なセンスですね。

 

こんなにもたくさんしゃべらないといけない。

 

だから少し口でしゃべるのはお休みして、手でしゃべろうかなってね。
何をいってるんだろうね。もちろん冗談だよ(笑)
そういえば母さんによく「あんたはほんとくだらない冗談いうんだから」ってあきれさせてたね。

 

まあ、単なる気まぐれだよ。
そんな深い意味はないよ。

 

ただ、たまにはこういうのもいいんじゃないかってね。

 

 

母さんが「あんたはほんとくだらない冗談いうんだから」って言ったあと、
「でもあなたが変な冗談いう時は何か隠し事がある時だからでしょ」ってよく言ってたよね。

 

大丈夫、何も隠し事はないよ。大丈夫だよ。うん。
僕は本当に頑張っている。本当だよ。うん本当。何も問題はないよ。
安心して大丈夫だよ。

 

僕はちゃんと生ぎている。

 

それじゃあ、また連絡するよ。
まあ僕のきまぐれの戯言にたまにつきあってくれると嬉しいよ。
それじゃあ、また。